ソルボセインとは
驚異的な衝撃吸収力と
圧力分散性能を持つ「ソルボセイン」
医療分野で使用されている「ソルボセイン」は、その驚異的な衝撃吸収力と圧力分散性能を実現する人工筋肉として、医療の現場で高く評価され、今やメディカルからインダストリー分野まで幅広く使用されています。
衝撃エネルギー吸収や、防振、制振、消音、防音、圧力分散などの目的で使用される人工筋肉「ソルボセイン」は、人にやさしい快適さを皆様にお届けします。
標準品は、硬度の違う3種類
(ソルボS、ソルボM、ソルボH)
特注の場合、幅広い硬度の中から
お選びいただけます。
1衝撃吸収特性
人工筋肉と称される
衝撃吸収性と圧力分散性
人間の筋肉組織には、衝撃エネルギーを吸収する機能があり、元の状態に戻ろうとする働きに着目し、誕生したソルボセインは、筋肉の特性を再現することで、人体の保護、安全に貢献する素材として開発されました。
その衝撃吸収・圧力分散性能は、ハンマーで電球を叩いても割れずに衝撃を受け止めることができます。
衝撃吸収率
- 原料022を使用
- 5mm厚の各部材を鉄製測定台に乗せ、500mmの高さから錘(28gの鉄球)を自由落下させた時の衝撃加速度を測定し、ソルボSの衝撃吸収率を100とした場合の衝撃吸収率をグラフに示す。
2振動・防音特性
40年以上に亘って世界中で衝撃と振動から製品を保護してきたソルボセインは、独自の分子構造による粘弾性素材の変形性・復元性を最適化することによって、他の素材とは異なる振動対策の手段としてご使用いただけます。振動対策部品として半導体などの精密部品から大型機器まで。また搬送用緩衝材や住宅用免振材・防音材まで、豊かな社会の実現に貢献しています。
3振動伝達特性
外圧を受けると素早く変形し、ゆっくりと元の形に復元しようとする素材特性は、振動対策の手段として、半導体などの精密機器、通信機器、AV機器、搬送機器など、さまざまな場面で使用されています。
振動伝達特性
- 5mm厚×10×10mmの各部材を錘板(2kg、80×100×15mm)の四隅に取り付け加振機上に設置し、1Gp-pの振動を与え錘板上に取り付けた振動センサーで、錘板上にどの程度振動が伝達されるかを測定し上図に示す。
4硬度特性
物性の異なる3種類のソルボセインから、3タイプの硬度をお選びいただけます。また、特注品の場合、幅広い硬度の中からお選びいただくことも可能です。
使用目的に合わせた硬度設定
- 当社製品における硬度比較表
5温度依存性
温度依存性が低く、過酷な条件下でも高い機能性を維持します。
損失正接の温度依存性(40Hz)
- 原料022を使用
損失正接(Tanδ)
一般に、粘弾性体に応力を加えて変形させると、与えられたカの大部分は内部変形のエネルギーとして貯えられ、応力の除去に際し、復元の原動力となるが、一部は歪みに伴う内部の分子移動の摩擦のために消費され、最終的に熱に変わります。加えられる応力が周期的である場合も同様です。そして、この内部摩擦の大小を示す値が損失正接(Tanδ)です。振動系の共振点では、この損失正接が大きければ伝達率が小さいことになります。既存のゴムに比べて、ソルボセインはこの点に特徴があり、上図のように"広い温度範囲で高いTanδ値"を示します。参考までに、天然ゴム、プチルゴム、シリコンゴムを主体とする防振ゴムのTanδ値をみれば、その差が明らかになります。
6周波数依存性
広い範囲で性能を発揮する
周波数依存性
低周波域から高周波域まで幅広い周波数域で振動を吸収。音響機器や住宅用免振・防音材などにも使用されています。
損失正接の周波数依存性(温度25℃)
- 原料022を使用
7耐可燃性
すぐれた耐可燃性
アメリカの製品安全規格UL94。この規格はプラスチック材料の難燃性を表す尺度で、材料の燃えにくさの指標となります。
対象部品としてプラスチック加工品や電子部品が指定されています。
UL94適合表
品種特性
ソルボセインは、物性の違う3品種(022、024、025A)があります。
ご要望に適したソルボセインをご提案いたします。
Historyソルボセインの歴史
1976年から続くソルボセインの歴史をご紹介します。